『どんぐり通信』より、どんぐり幼稚園 親の会会長・島谷有希子さんよりいただいた文章「優しい世界」をご紹介します。
優しい世界
~季節が移りゆく美しい自然の中で~
鹿児島で暮らして、どんぐり幼稚園・自然学校に入って4年半が過ぎました。初めてここに見学に来たときに、経済的なこともあったのですが「生活をやりくりしてでも、ここに子どもたちを通わせたい!」と思いました。
土をふみしめる毎日、季節が移りゆく美しい自然の中に幼稚園はあります。耳をすませると鳥の声、風の音、子どもたちは全身で感じて(鳥になって、木になって、風になって)過ごすことができます。
そして何よりも私を、子どもたちを変えたのは、大人の在り方です。子どもはどういった存在なのか、私がどう在ったらいいかを、先生たちに教わらなければ、手さぐりで迷いながら子どもと接し苦しんでいたことでしょう。私が変われば子どももまわりも変わる、それを身もって体験してきました。どんぐりには感謝しかありません。
先生たち、親の方と心を通わせながらやってきた4年半、私の見ている世界はとても優しいです。
幼児期は模倣の時代と言われています。私の世界が美しく優しさで溢れているなら、私の子どもたちも、そういった世界の見方を模倣するのではないでしょうか。
子どもたちは本当に毎日楽しんで通っています。幼稚園で自然界のリズムにのっとった生活をする子どもたち。少ない人数で、先生方に心からの愛を寄せてもらいながら過ごす子どもたちです。こんなすてきな場所が鹿児島にあるのです。
(どんぐり幼稚園 親の会会長 島谷 有希子)